プロ級のハイブリッドやオンラインイベントをライブ配信する方法

2022.04.29

動画配信は世界を劇的に変え、もはや後戻りはできません。人々は最新ニュースをチェックして、エンターテイメントを楽しみ、最近ではオンラインのイベントに参加するといった目的のため、ますますインターネットに依存するようになっています。

新型コロナウィルスの甚大な影響で、教会の説教、見本市、展覧会やイベント、コンサートでさえオンラインで開催されるようになりました。その結果、ライブ配信の技術に大幅な進展が見られ、様々なイベントにおいて中心的な役割を果たしています。ただ、未だに多くの事業経営者やマーケティング担当者でさえ、ライブ配信の専門的な部分の理解にストレスを感じているようです。

ライブ配信がどのような仕組みで行われているか十分認知されていないのです。当然ながら、iPhoneに4K動画をライブ配信するためには、色々なプロセスでの処理が裏で行われています。とはいえ、適切な指導を受ければ習熟することも可能です。まずはそもそもの話から始めましょう。

ライブ配信サービスとは? 

ライブ配信とはネット上の視聴者に向けてリアルタイムでコンテンツを発信する方法です。視聴者にインターネットの環境・デバイスさえあれば、世界中どこからでもライブで動画を配信することができます。

Ciscoのレポートによれば、コンテンツのライブ配信の人気は高まっており、世界のインターネット・トラフィックの13%を占めています。そして、今後の動きにも期待が持てそうです。

地上波のテレビ番組と違って、誰でもコンテンツが作成でき、世界中の人たちと共有が可能で、いつでも視聴することができます。ライブ配信のアクセス数が高まりを見せ、注目を集めているのは、ネット環境があれば手軽に利用できるという事情からです。さらに、ライブ配信のようなリアルタイム配信は編集なしで、その場でコメント投稿できるという点で信頼性をアピールできるのです。

オンライン、ハイブリッド、オフラインイベントの違いについて

新型コロナのまん延によるロックダウンや旅行規制が発令される前まで、対面イベントは普通に行われていました。イベント開催者はオンラインやハイブリッド形式などの工夫を凝らし、人々を惹きつける方法に頭を悩ませました。これらのイベント形式の違いやメリットを理解し、自分の方針に合ったイベントを企画することができます。

  • オフラインイベント: イベントの開催地にいるときは、参加者たちと対面で交流することができます。このように実際に人と会ってのコミュニティの構築や関係者との交流は他に代えられないものです。話題の人物たちが参加するトークを企画すれば、なお注目度は高まるでしょう。オフラインのイベントは視聴者とつながる思い出に残るような機会で、チームメンバーとの交流や親睦もはかれます。

     

  • オンラインイベント: バーチャルなイベント、又はライブイベントのオンライン配信を開催します。イベントの運営者はライブ配信や事前録画されたコンテンツの配信を通じ、視聴者へ臨場感のある体験を提供します。オンラインイベントの例としてはウェビナー、オンライン会議やミーティング、ウェブキャスト等があります。イベント主催者はネットワーク上の視聴者に呼びかけ、講演者への質問を募り、チャットルームの設定、或いは一対一での対話を実施します。

     

  • ハイブリッドイベント: ここではオンラインと対面によるイベントへのゲスト出演を掛け合わせたものになります。参加者によっては実際にイベント会場に出かける場合もありますが、ネットを介したオンライン形式での参加もあります。この形式のイベントを主催する主な目的は、現場で対面し交流するのと同じような体験をオンラインの参加者にも提供することです。現場の会場はネット上の模様と連携できますが、適切なプラットフォームを選ぶことが何より大切です。

オンラインとハイブリッドイベントのメリット

オンライン、ハイブリッドイベントとも独自のメリットがありますが、自分に合ったプラットフォームを選ぶ前に、それぞれの利点を調べておくべきでしょう。

オンラインイベントのメリット

主なメリットはオンライン上で極めて幅広いユーザにアプローチできる、という点でしょう。会場でのイベントでは場所の規模によってゲストの人数も限られますが、オンラインイベントには人数制限がありません。一定の人数を確保するため、十分に余裕のある帯域幅を設定し、新たな市場開拓に挑むことができます。

さらに、オンラインイベントでは総合的なデータの収集、分析が必要なときにも効果的です。仮に一週間、或いは一ヶ月かけてイベントを開催したとします。その成果をどのように測定すべきなのでしょうか?オンラインイベントの場合、貴重なデータを収集でき、ユーザから直接のフィードバックが得られます。

もう一つの理由として、アクセスのしやすさが挙げられます。主催者はプランを中止したり、イベント参加のために長距離を移動したりする必要がないのです。オンラインイベントの運営も、居心地のいい自宅から発信して、利益を見込むことができます。

ハイブリッドイベントのメリット

ハイブリッドイベントの場合、オンラインイベントと比べて高いエンゲージメント率が望めます。現場でのイベントのように対面で交流できる機会は貴重なチャンスであり、有意義な時間です。ハイブリッドイベントでは、実際に会ってミーティングに参加したい人は現地まで出向き、その他の参加者はオンラインの会合でフォローします。

対面とオンライン参加の組み合わせにより、ハイブリッドイベントの裾野は飛躍的に広がります。会場にはできる限りのゲストを集めながら、何千人もの視聴者をオンラインで募ります。このメリットは、会場に出かけたい人のためには、入場料を抑え、参加者数に応じた適切な開催地を選ぶことできます。一方で、オンラインには、余裕のある帯域幅を確保し、たくさんのフォロワーを取り込むことができるということです。

ハイブリッドイベントの場合、より柔軟に主催方法を調整することができます。新型コロナの影響による景気へのしわ寄せはいつでもあり得るので、柔軟な対応が求められます。もし感染の懸念や行動規制が敷かれた場合、出演ゲストやスピーカーは対面のイベントのチケットをオンラインのものと交換できます。

イベントをライブ配信する

ライブ配信ではあなたのイベントの模様をオンラインでコミュニティに発信できます。実際の会場と同様にチケットを販売でき、オンラインでゲストに臨場感のある体験を提供します。オンライン上の視聴者との関係を構築するときにも役立ちます。BrandLiveの調査によると、約75%の企業が、顧客を引き寄せるためにライブ配信を活用するといいます。

とはいえ、ライブ配信は法人企業だけに限りません。今日では事業の具体的なアイディアがあれば、誰でもカメラを設定し、ライブ配信イベントを始めることができます。ライブ配信イベントを満足いくものにするには、業界の専門家とのパートナーシップや交流も有益でしょう。セットアップや最適な機材についてのアドバイスがもらえるかもしれませんし、初心者にありがちなミスを防ぐこともできるかもしれません。実績を積んだ先人たちと協力し合うことで、あなたのイベントもより充実した内容になるはずです。

 

ライブ配信にはどんな機材が必要なのか? 

初めて配信をする方ならそれほど大掛かりな設定は不要でしょう。カメラ、エンコーダ、照明、高音質なマイク、高速インターネット環境があればまずは十分です。利用するライブ配信用のプラットフォームについても候補を検討しておきましょう。

カメラの精度がいくら高くても、音質が低いと、視聴者からは容赦ないコメントが届くこともあります。ご注意下さい。カメラに備え付けのマイクにだけ頼らず、品質にこだわったマイクを用意すべきです。

 

イベントのライブ配信に必須の5ステップ

イベントのライブ配信に必要な器材がそろったら、カメラのスイッチを入れ、いよいよオンライン視聴者に向けて情報発信です。次のステップに沿って、さっそくサービスを軌道に乗せていきましょう。

 

音声や動画データのセットアップ: 最初のステップは動画と音声データをPCなどのシステム構成に組み込むことです。そして、ハードウェアエンコーダまたはキャプチャカードにリンクしたソフトウェアエンコーダを起動します。

 

エンコーダ設定の調正: 撮影を始める前には、エンコーダ設定の調整を行うようにして下さい。ソフトウェアエンコーダを使用する場合、ソフトウェア側で設定を調整するため、この作業は比較的容易です。ハードウェアエンコーダの場合、対応アプリ、又はウェブ用のユーザインターフェースを入手します。チェック事項は3つ: 動画の解像度、ビットレート及びフレームレートです。 

 

配信プラットフォームとの連携: 一通り準備が整ったところで、ライブ配信プラットフォームに接続しましょう。エンコーダに配信プラットフォームのストリーミングキーとURLを入力します。すると、エンコーダはあなたが取り込んだ動画や音声データを配信するアドレスを認識します。  

 

インターネット環境の確認: 準備が整ったあと、接続の悪いネットワークのせいでサービスが中断されることは避けたいもの。ライブ配信において、中断なくデータをアップロードするためには、高速インターネットやブロードバンド環境は必須です。ライブイベントの前に必ずネットワーク環境を確認して下さい。

 

サービスの立ち上げ: エンコーダのスタートをクリックして配信を開始、いよいよあなたのライブ配信が始まります。最初はすべてうまくいくことはないかもしれませんが、冷静に進めましょう。練習を積めばきっと上達します。第一線で活躍するような人気配信者の仲間入りもあと一歩です。 

 

ライブ配信に関するプロからのアドバイス

実際の会場でのイベントのように、ライブ配信も下調べや気持ちの準備が必要です。イベントを充実させるためには、設定、スピーカー、照明器材、スケジュール管理等、様々なことに気を配ります。ターゲットを絞り込み、イベントを周知させる方法を把握します。目標と整合性のとれたプランがあれば、イベントは成功するはずです。 

自身のニーズに合った適切な会場を選ぶことも、ライブ配信イベントの結果を左右します。複数のソーシャルメディアプラットフォームでイベントの配信をする、もしくはもう一歩進んでプロのライブ配信プラットフォームを利用する手段もあります。例えば、YouTube Liveは数あるサイトの中でも人気のプラットフォームです。SNSに匹敵する機能を備え、簡単に動画をシェア、又は埋め込むことが可能なのです。一方、プロ仕様のライブ配信プラットフォームでは、さらに強力なセキュリティやプライバシー保護の他、収益化のオプションなどがあり、APIを使って動画配信を自在にカスタマイズすることも可能です。また、プロのライブ配信プラットフォームを利用すれば、YouTubeのように教育や法人関連のサイトにブロックされることも減るでしょう。 

自身のライブイベントのプロモーションも必須条件です。イベントの開始前にライブ配信の時間について告知をしておくと良いでしょう。ランディングページを作成しておけば、ゲストをライブ配信イベントに招待しやすくなります。プライベートなライブ配信でも、このように事前に視聴者の連絡先などの情報を入手しておけば、イベント当日にメールで告知できます。


専門家と協力してライブ配信イベントを実施する

自分の業務を同時に進めながらイベントを計画するのは大変かもしれません。自らイベントを立ち上げるのも一つの方法ですが、決行の日になってミスに直面するということも考えられます。動画配信のプロをパートナーとして共同で配信イベントを開催できれば、充実した内容を提供できるでしょう。当社では独自のプロフェッショナル・ライブ配信サービスを提供しており、あなたの事業の更なる発展を支えます。目標に向かって一歩踏み出したいとお考えの方、是非お問い合わせ下さい。

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