イントロ
こんにちは、KKStreamライターの津山です。今すでにオンラインセミナーや社内研修動画を配信している方の中で「DRM」という言葉をご存知の方はどれだけいるでしょうか?
近年のストリーミングサービスの発達、またコロナによるオンライン化で、企業の決算説明会・ライブコンサート・e-Learning・セミナーなどあらゆる面で動画配信が行われるようになりました。
しかし動画配信の普及に伴い、違法コピーやYouTubeへの無断転載などの被害が増えています。それを防ぐのがDRMです。
コンテンツの不本意な流出は、本来のビジネス収入が減少するだけでなく、悪意ある改ざんや情報漏えいにより企業の信頼を失うリスクもあります。そのため動画配信の際DRMによるコンテンツ保護は非常に重要です。
ですが最近動画配信を始めた企業や、これから動画配信を始めたいと思う企業はDRMと聞いてもピンとこない方が多いはずです。
そこで今回は、DRMの基本と主要な種類、DRMを活用すべき動画、そして最後にDRMを導入したい企業にオススメの動画配信サービスを、動画配信のプロの立場からサクッと5分でお伝えします。
このブログでDRMの基本を理解し、自社動画コンテンツの保護の強化に役立てていただければ幸いです!
1.DRMとは何か

DRMとはデジタル著作権管理(Digital Rights Management)を指します。DRMの目的はデジタルデータとして表現されたコンテンツの著作権を保護し、デジタルコンテンツを違法な流出から守ることです。
DRM自体は実は動画・音声・電子書籍データなどを含むデジタルコンテンツの著作権を守る目的で用いられる技術の総称で、以前から版権管理が重要な映画配信を行うメディア業界などで使われていました。
現在はDRMを用いる事で、デジタルコンテンツを以下の3つの形で守れます:
1.再生条件を制限
コンテンツの再生回数や再生可能期間を制限
2.使用条件を制限
コンテンツへのアクセスを許可されたデバイスまたは許可されたユーザーのみに制限
3.使用方法の制限
ユーザーに再生、コピー、ダウンロードを許可するかどうかを制限
近年動画や音楽をはじめデジタルコンテンツの配信が一般化したこと、また企業のコンプライアンス対策でセキュリティや著作権保護への注目が高まったことで、一般企業からもDRM利用のニーズが増えています。
では具体的にどのような時に DRM を利用すべきでしょうか?その前に3つの主要 DRM の種類についてご説明します。
2.動画配信における主要なDRM3種類

DRMはデジタルコンテンツ全般に用いられています。ですが特に動画配信向けといえば押さえておきたい3つの主要なDRMがあります。それがGoogle、Microsoft、AppleのブラウザやアプリをサポートするDRMです。
■Google Widevine
Android端末やChrome、FireFoxなどのブラウザでサポートされてるDRM
■Microsoft PlayReady
Microsoft Internet Explorer/Microsoft Edgeのブラウザに対応するDRM
■Apple FairPlay
Safariのブラウザに対応するDRM、QuickTimeマルチメディア技術に内蔵され、iPod・iTunes及びiTunes Storeでも使用されている
(2021年10月現在まとめ)

主要3社のDRMがサポートする範囲はどれも非常にユーザーが多いので、動画配信サービスを選ぶときは、主要DRMに対応しているかどうかも気をつけましょう。
- DRM以外の動画保護対策3つ
ちなみに自社で動画配信する時の保護対策にはDRM以外にも選択肢はあります。ここでは簡単にDRM以外のコンテンツ保護手段と、それらの保護手段とDRMを比較したいと思います。

それぞれのメリットデメリット
IP制限は自社で対応できるので最も費用がかからず簡単にできるコンテンツ保護方法といえます。ただIPアドレス偽造などのリスクもあり、セキュリティレベルは低めです。
ドメイン制限は特定ドメイン上のプレーヤーでないと視聴できないので、転送による流出を防げます。また動画配信サービスに含まれることもあります。ただドメイン制限そのものは再生回数やユーザーを制限するといった機能はありません。
ワンタイムURLの利用も流出によるコピーや再生を制限できます。ただユーザー側の利便性が低いことや、ワンタイムURLそのものにユーザーや再生媒体を制限するといった機能はありません。
DRMが必要なコンテンツとは?

結論から言うと、DRM はよほど他人にコピーされたくない動画配信に適用する事をお勧めします。実際に DRM が使われるような動画コンテンツは以下です:
・映画、スポーツの試合、ミュージックビデオなど(著作権保護が必須なため)
・新製品の動画、企業の特許技術の動画など(機密情報を含むため)
その他にも、今ではe-learning、オンラインフィットネス、社内研修、株主総会、タウンホールミーティングなど、様々な場面でDRMが使われています!
DRMではコンテンツを暗号化して配信するため、コンテンツ再生時に配信サーバーから視聴者側にライセンスキーが送られ、視聴者は正しい手順でライセンスキーを取得し認証を受けないと再生できないようになっています。また認証は端末ごとに必要です。
コンテンツのデータそのものが暗号化され、さらに復元でライセンスキーが端末ごとに必要になる点において、他に比べて最もセキュリティレベルが高い理由であるといえます。
しかし一方で、DRMを使うと都度ライセンスキーが必要な上に端末が限定されるためやや不便な面もあります。
今回紹介したように動画コンテンツ保護にはDRM以外の手段もあります。コンテンツの内容や目的により、必要なセキュリティレベルも違うので、コストと効果を考慮して自社のコンテンツ保護対策を考えてください。
ただし本当に高いセキュリティレベルが必要な動画配信には、やはりDRMをお勧めします。
4.DRMが必要ならKKstreamの動画配信サービスが最適

ここまでブログを読んでいただき、自社の動画配信ではDRMが必要と思われた方もおられると思います。そこでお勧めしたいのが、KKStreamがご提供する動画ストリーミングサービスBlendVisionです!
KKStreamは台湾に本社をもつKKBOXの子会社で、デジタルコンテンツ配信サービスの豊富なノウハウをもとに、これまで日本のKDDIなど多くの企業様に動画配信サービスをご提供してまいりました。
その中でもBlendVisionシリーズは包括的なDRM機構を備えており、再生デバイス数の管理、コンテンツの暗号化などにより違法コピーを防止すると同時に、各作品を完全に保護し、各コンテンツ制作者の知的財産権を保護します。詳しくは以下の特徴があります。
<BlendVision動画配信サービスの特徴>
1.ハリウッドでも利用される最高レベルのDRMを提供
2.3つのレベルのコンテンツ保護オプションをご用意
3.画面キャプチャ防止機能やユーザー特定機能でセキュリティ対策も万全
BlendVisionでは、主要な3つのDRMに対応済みなのはもちろん、ハリウッドの主要映画会社でも利用される最高のセキュリティレベルに準拠したDRMをご提供しています。
また、お客様のニーズに合わせて3つのレベルのコンテンツ保護オプションをご用意しています。そのため無駄なコストをかけずに必要なセキュリティをかけることができます。

さらにデジタルウォーターマークと呼ばれる電子透かし技術を用いて、違法な画面キャプチャの防止や、万が一流出した際にも流出元を特定できる機能を備えています。動画配信で最も懸念されるセキュリティ対策も万全です。
もし今セキュリティ保護が必要な動画配信をお考えの方がおられましたら、まずはBlendVisionのサービスを体験してみてください。ご相談やお見積もりは無料で承っておりますので、ぜひこちらからお問い合わせください!